キャプテンシーとは何か?川崎F小林悠・谷口彰悟が中村憲剛を見て思うこと
【川崎フロンターレ】小林悠選手×谷口彰悟選手 特別対談!①
部屋の壁に書いた目標
――現時点(取材時。10月現在)で得点王は20得点の興梠慎三選手(浦和レッズ)。19得点の小林選手と杉本健勇選手(セレッソ大阪)が猛追しています。
小林 興梠選手は素晴らしいストライカーですし、健勇も勢いに乗っていますが、狙える位置にはいるので、ぜひ(得点王を)獲りたいですね。
――「得点王」といえば、小林選手は部屋の壁に目標を書いた紙を貼っているそうですね?
小林 壁に貼って、毎日この言葉を見ることで目標を明確にする、と言いますか。「タイトル」と「全試合出場」、あと「得点王」と書いたんですけど。
谷口 そんなの貼ってるって知らなかったです。
小林 1枚目の「タイトル」に関しては、やはり今年の元旦、天皇杯の決勝(2017年1月1日、大阪・吹田スタジアムで延長戦の末に1‐2で敗れた鹿島アントラーズとの天皇杯決勝)ですよね。今振り返っても本当に悔しかったですし。しかも、自分がプロになって初めてタイトルがかかった試合で。これまでフロンターレは「シルバーコレクター」と言われ続けてきましたけど…でも結局、それを覆すことができなかったことが何よりも悔しかった。それで、まず紙に書いて貼りました。
谷口 昨季は点が多く取れた試合もたくさんあって、すごく楽しかったですし。それ自体はよかったと思うんですけど、結局は最後の最後、勝負どころの試合で勝てなかった。
小林 だから内容どうこうより、「とにかく勝つ」ということ。目の前の試合でファイトするということ。自分がキャプテンになって変えていかなければならないのは、そういうところだなって思いました。